この記事の続きです。

初年度で年収1000万超えで自由人に。「時間とお金の両立」というテーマは、結構すぐにクリアできました

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実際、「自覚度をあげる」という世界観をネットビジネスの世界で実践したところ、特に大きな挫折や失敗もなく、おおむね目標どおりに稼ぎました。

年収1000万は一年で達成しよう!と決めて、達成しました。

数百万稼げる仕組みを自動化しよう、と決めて、多いときだと月で500万の利益を出しました。

僕としては、そうして目標達成してることに対して、達成感はありましたが、違和感は特にありませんでした。

やればできる、と思えることをやっただけです。

ただ大事なのは、この「やればできる」と思うこと、自覚することです。

別に変わったノウハウや独自の戦略はなく、際立ったアイデアもない、教科書通りの情報起業でした。

だからこそ、成功の要因とは「自覚」があるかどうかであり、僕がビジネス面で目標達成できたのも、やはり自覚度を高めていく、という姿勢があったからこそだと確信しています。

そして、このフレームで成功した人は僕以外にも沢山います。

この「自覚度を高める」というフレームを当てはめて、他の人にもビジネスを教えました。

・自分は成功できる、という臨場感

・自分は成功しなければならない、という使命感

・自分が成功することで他者に貢献できる、という期待感

こういう点での「自覚度」を高めながら、基礎的なノウハウを教えていくのが私のスタイルでした。

成功したい、という思いの自覚度を高めてもらい、そのまま実践してもらう。

ある意味それだけのシンプルな指導方針です。

ですがそれだけで、他のコミュニティで成功していなかった人たちであっても、年収1000万クラスのプレーヤーになった人が現れたのを皮切りに、次々に成功していったのです。

勝者と敗者の境界線を超える、たった一つの方法

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ノウハウがあるにもかかわらず、人が成果を出せない理由。

一般的には、その理由とは、「モチベーションが足りない」「動機付けが弱い」「行動力が弱い」「マインドセット(心がまえ)がなっていない」という言葉で表されます。

もちろん、それも間違いではありません。

ただ、その言葉を当てはめるだけでは、実は問題は解決しないのです。

それを、僕は「自分を変えたいけど変えられない」と悩む多くの方と対話する中で気づきました。

その気づきを指導に生かすことで、他のコミュニティでは成果を出せなかった生徒達が、僕の元で成果を上げることができたのです。

その気づきとは何か?

その答えこそが、「自覚度を上げる」という思考のフレーム(枠組み)にあります。

返信率20%超。リスト単価5万円。異常な反響、そして成約率…その秘密は、自覚度を上げる情報発信でした

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また、僕はこの「自覚度を高める」というフレームを応用して、自分のブログやメルマガを通じて情報発信をしました。

具体的には、「成功したい!」というお客さんの自覚度を高める、という裏テーマに沿ってメルマガを書くと、山のような反響が帰ってきました。

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私のメルマガに感想を書いて返信してくださった方の数

大枠、メルマガの読者の6人に1人くらいからは何かしらのお返事がもらえる(起業家仲間にはいつも驚かれる反応率です)という、大反響のメルマガでした。

異常なほど成約率が高く、売上を上げるのも簡単でした。

僕がコッソリ使っている技術の種を明かすと、お客さんの「自覚度を高める」ようなライティング(文章)とマーケティング(販売戦略)が、僕の発信の裏テーマです。

例えば…

僕の文章を読む理由を「自覚」してもらう仕掛け

成功するために必要な自分の素養や強みを「自覚」してもらう構成

お客さんの心を揺さぶりながら、自分の本心や動機を「自覚」してもらう仕組み

僕から読者の方に質問を投げかけたり、ワークを通じてアウトプットしてもらう。

ときにイベントを催したり、プレゼントを差し上げる。

こういう形で、僕が新しい価値観を押し付けるのではなく、読者の方がおのずから自己対話し、自覚度を高めるような設計にしてメルマガを書いていったのです。

そういうエネルギーの交流を読者さんと続けていきました。

そういう前提を作った上で、僕の指導の意義と必要性を「自覚」してくれた人に提供する商品として、ビジネスを教えるというコミュニティを公開販売しました。

抽象的な話ですが、そういうエネルギー交流の「結果」として、目に見える形として、僕が目標としていた「売上」が具現化した、それだけの話です。

その後、ブログの記事更新をおよそ一年以上放置していたこともありますが、それでも毎月お問い合わせがあり、商品が売れていくのです。

順調すぎる裏での、「退屈」

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ただ、そんな日々を送る中、僕の中では、喉の奥に刺さった魚の小骨のような、あるいは足の裏に刺さった棘のような「違和感」がありました。

コンサルティングをしてるときは、たしかに楽しいのです。

生徒さんが成功していく姿を見るのは嬉しい。

慕ってくださる生徒の方と旅行に行ったり、食事したりするのも普通に楽しい思い出になりました。

だけど、教えること自体は、同じことの繰り返しでもありました。

「ブログ立ち上げましょう、記事書きましょう、ここを改善していきましょう、はい稼げましたね」

これを単純に繰り返し教えていく仕事です。

もちろん、それを求めてくれる人もたくさんいました。

そしてそれを達成した生徒は喜んでくれます。

だけど、自分としては新鮮味を感じなくなってきていたのです。

というよりむしろ、「もっと大きなものを提供したい」「もっとやれるんじゃないか」という思いでした。

ビジネスとか副業のノウハウとかだけじゃなくて、もっと、人生を変えられるようなインパクトを与えられないか。

一生の仲間として繋がれるくらい深い、そんなキッカケをつくれないだろうか。

そんな思いを抱えながら指導をしていました。

ときに、家庭問題や健康問題、カウンセリングまで行い、手を尽くしました。

もちろん、生徒の方に対する愛はあります。

僕を信じてきてくれた生徒の方を、必ず成功に導いてあげたいという責任感もあるし、生徒の方からいただける喜びの言葉も嬉しい。

ただ、「もっと大きなことがしたい」「もっと大きなものを人に与えたい(だけど何かわからない)」という思いは膨らみ、やがて、僕は仕事に対する愛が失われているのを感じてしまいました。

誰にも理解されない、自由「しかない」という悩みと孤独

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こんなことを周りの人に話しても、納得の行く回答は帰ってきませんでした。

というのも、僕の周りの友人は、みんなサラリーマンでした。

そんな彼らから当時の僕を客観的に見れば、本当に、呆れるほど好き放題に生き散らかしていたようです。

・好きな時間起きて、気ままに仕事し、好きなだけ夜ふかしした結果、体内時計をぶっ壊す

・住みたい街ランキング1位の街の新築マンションで、日光浴と散歩が日課のスローライフ。20代にしてじいちゃんにジョブチェンジ。

・平均労働時間は1日2〜3時間、好きな時間に出歩いているので、近所からニート認定を受ける

・ゲームも漫画、映画といった娯楽を、好きなだけ無制限に享受する生活でブルーライトを浴びすぎる

・恋人が欲しいと思い、女性との交流を広げるようとした結果、二週間休みなく複数の女性とデートして、過労死しかける

・その中から後に結婚相手となる最愛の彼女を選び、旅行とグルメと買い物三昧の日々で楽しく暮らす

・ブランド品を買いあさり、その金額と品数の多さに、彼女から経済感覚の違いがバレて、ドン引きされて振られかける

・そんな暮らしをしながらも、銀行口座の預金額は、水に浸して放置したワカメのように、毎月ちゃんと増えていく

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(…ちょっとフザケました笑)

僕としては、8年間の過酷すぎる禁欲生活の反動が来ていたんだと思いますが、こんな有様でした。

そんな僕が「働き方で悩んでいる」と周りの人に打ち明けても、「お前に悩みなんてないだろ、バーカ」と笑い飛ばされるのがオチでした。

だから、人に悩みを打ち明けることはなくなりました。

僕は「悩みがないのが悩みだわー」と人前で笑うことにしました。

が、実はまさにそれは、実に深刻な「悩み」でした。

朝起きる理由を失っていたのです。

悩みのない人生なんて、死んでるのと同じ

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人間は、あまりにも安楽かつ享楽的な暮らしをすると、頭が動かなくなるということを知りました。

僕は、好き放題に収入が自動で入ってくるという身分に甘えて、時間とお金の浪費をし続けた結果、生きているという充実感を失いました。

どこに旅行に行っても、輝く景色に触れても、舌が唸るほどのお肉を食べても、旅行が終わったら、またつまらない毎日が始まるのです。

その暮らしの安楽さに対して執着しながらも、疑問でした。

「あれ?死ぬまでこれでいいのか?」

そう、ここまで「自覚度あげよう」と何度も言ってきた僕ですが、まさに当の僕自身の自覚度が下がっていたのです。

・なんのために生きていくんだっけ

・なんのために働いてるんだっけ

・やりたいことってなんだっけ

それはまさに、「自由という牢獄」でした。

労働という「強制的生存努力」から抜け出した時、そこにあったのは、ひたすらに「虚無」。

僕は思い知りました。

自覚度が低いと、どれだけ物質的に満たされていても、実は幸せではないということ。

身体的な「安楽」と、精神的な充実感である「幸福」は、似てるように見えて、全く違うものなのです。

売上だけを見つめて、目標達成するために、お金が無い中で必死に知恵を絞るときのほうが、ある種充実感はありました。

だけど、その売上を必要な分だけ達成できてしまったら、次は何をすればいいんだろう。

さながら、ラスボスを倒してしまったゲームで、あと70年遊べと言われているような感覚でした。

「飽きた」「楽しくない」と僕の心が言っていました。

だから、心の奥底に眠っている自分に、問いを投げかけました。

これを続けたいと思うのか?

この先に待つ未来に、お前は満足できるのか?

その答えは、どうしようもないくらい「NO」でした。

その時、気づいてしまったのです。

お金と時間「だけ」があっても、人は幸せにはなれない。

これは、「持続可能」ではない、ということに。

じゃあ、持続可能な幸せ、サスティナブルな成功とはいったいなんなのか?

僕は、もう一度「幸福になるには」と、大学時代の哲学文献まで引っ張り出して、考えはじめました。

何気ない顔で日々を送りながら、心の奥底の自分は必死にもがいてました。

自分は本当は何をしたかったんだろう?

そんなことに、頭をかきむしり夜も眠れないほど悩み抜きました。

そんな僕に、答えを教えてくれた、二つの恩師の存在があります。

それは、「虫垂」と「腹膜」でした。

おもむろにお腹に激痛が走り、救急車で至急搬送。

虫垂炎で全身麻酔手術後、1週間、入院しました。

そして、退院したと思ったら、その一週間後に、腹膜炎を発症し、絶食入院。

その入院で、僕は強制的に安楽な生活から隔離されました。

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(そして、この手記を書いています)